ほくそ日記

妄想だいすきほくそのリアルな日常

自称寿司職人

以前もちらっと言ったがわたしは接客業をしている。そこで先日熱烈なアプローチをうけた。

 
自称寿司職人に。


接客業に必要なビジネススマイルをもちあわせていないわたしは他の人に比べ愛想はないと自覚している。(だからこそ人よりも笑顔を心がけてるつもりでも周りから目が死んでるだのほくそ笑んでるだの散々な言われようをする)
そのためまちがっても笑顔にキュンときてということはないだろう。だがその自称寿司職人は来るたびに他の女性には目もくれず(わたしにはそう見えた)一目散にわたしのところにきて「かわいいほんとかわいいなぁ」を連発してくるのだ。



遂には手づくりのチラシを10枚ほど渡された。内容は美味しく作れる手巻き寿司の作り方



「いらなかったら誰かにあげてもいいよ」



え?
そもそも1人で10枚もいらないよね。配ってもらうのありきだよね。


あれ、かわいいと言ってたのはこいついいカモになると思われてたから?かわいいって言えばすぐニヤつくから?ほんといいカモだよわたしゃ。すぐうぬぼれるよあたしゃ。



あくる日も数枚渡された。



しかも今回は周りの人が一斉に振り向くくらいの大声で「彼氏に作るといいですよ」と言いながら渡された。相変わらず内容は手巻き寿司の作り方についてだった。



いません。
心の中で答えておいた。




もしかしたらまだみぬ恋人に作るかもしれない。チラシを読んでみた。



1、手を洗うんですよ

当たり前やないかーい
作り方関係ないやないかーい

2.材料を用意するんですよ

当たり前やないかーい
でも何がいるか一切書いてないやないかーい(そこ重要)


やっと本題に入ったと思っても大したこと書いてない。しかもかならず語尾には「ですよ」がついている。すべての文末に必ず「ですよ」がついている。帽子を横にかぶりメガネをかけたラッパー風な男性が浮かんできてぜんぜん内容がはいってこない。そもそも字が汚すぎる。これじゃ絶対手巻き寿司は完成しない。そしてこれを一体全体どうすればいいのかわからない。捨てるのもはばかられる。なぜなら渡される際必ず

「コンビニで印刷してきた」

というからだ。お金が発生している。無下に捨てられない。同僚には断られた。そりゃいらないよね。




自称寿司職人は彼氏に作ればいい発言以来姿を見せなくなった。





そして先日久しぶりにやってきたと思ったらまたチラシを数枚渡された。今回はちらし寿司の作り方。しかも今回は前回よりさらに大きな声で

前のは彼氏につくった?喜んでた?今回のも喜ぶから彼氏につくってあげるといいよ

と言いながら渡してきた。




前回同様いません。作りたいけどいません。作っても食べてくれるのは身内だけです。あなた誰か紹介してくれませんか。




あぁ、次きた時は「喜んでました」と嘘偽りなく報告したい。





*ちなみにさも若い男性からアプローチされた風に書いているが自称寿司職人は80歳。美味しい寿司の作り方ではなく人生経験豊富であろうあなたに彼氏の作り方を教えてもらいたいものだ。