ほくそ日記

妄想だいすきほくそのリアルな日常

美顔器男②

高望みだと言っていた友人に「え!あのイケメンとほくそがご飯!ありえない!よっぽど女に飢えてるのかな」と最悪なことを言われながらも無事に迎えた2人飯当日。


緊張のあまりよく寝られなかった。そして18時に待ち合わせなのに13時には着いていた。わたしは人生で初めてデートするチューボーか。


あまりにも早く着いたので映画を観ることに。1人映画はすきだけどこんなことなら映画に誘えばよかったと後悔しながら観た。しかし緊張からか全然内容が入ってこなかった。

その後も心ここにあらずのままフラフラし時間になった。


美顔器《着いたよ〜》


ほくそ《わたしももうすぐ着きます〜》


なんなら15分前にはいた。あえて待ち合わせ場所から少し離れた所に。女が先に着くのはなんだかな〜と変なプライドが邪魔したせいだ。


あわてて待ち合わせ場所へ。人混みでも一瞬で探せた。あ、わたしのタイプや、と。会わないとどんどん美化されていくものだけどそれを裏切らない実物だった。


美顔器「久しぶり!楽しみでさぁちょっと早く着いちゃった」


初っ端ドタイプの人間にはにかんだ笑顔でこう言われたときのわたしの気持ちを察してほしい。



ほくそ「わわわわわたしも」

完全に挙動不審である。そんなわたしに美顔器は微笑み続けてくれた。



スマートにお店まで案内された。とてもおしゃれな外観。大好きなスニーカーはさすがにとやめたけれどこんなしゃれおつなお店に入れる格好ではない。そしてお店結構混んでるけど入れるのかしらん。予約の確認忘れてたわ‥



店員「予約された○○様ですね」

ちゃんと予約とっててくれたんだ。
美顔器できる子ーーーー。




これまたスマートに店内に案内された。カウンター席。羽織っていたコートを脱ぐとサッと美顔器がかけてくれた。


紳士!でもこんなとこにコートかけるとこあるってなんで知ってるの‥
わたしはすぐ顔にでるのでもしかしたらこの時すごく怪訝な顔をしていたのかもしれない。


美顔器「実わさ‥この間会社の人とここ来たんだよね。ほくそちゃんとこようこようと思ってたのに‥先に来ちゃってごめんね」


いいんだよ、いいんだよ美顔器。なんならお店までスムーズに案内してもらえてよかったよ。


メニューを開くと高さに驚いた。いくらお互い社会人同士とはいえ同い年ならそこまでまだ稼げていないだろう。ここは値段と相談しながら注文かな。しかしそんなわたしの心配とは裏腹に


美顔器「ここわねぇ〜ピザがすっごく美味しくて有名なんだよ〜あとねぇコレでしょコレも美味しいでしょ、あ、あとパスタは何が好き?」



お任せします



結局美顔器チョイスの料理が続々と運ばれてきた。た、食べれるかな‥いやそれ以前に払えるかな‥。なんで今日映画観ちゃったんだよわたしと後悔しつつ食べ始めた。



うめえ。



ほくそ「にしても美顔器くんの顔トゥルットゥルだよね〜羨ましい。なんの仕事してるんだっけ?」

お酒も入ってきたわたしは同い年ということもあり出会ったときのぶりぶりぶりっ子女子を(できてなかったけど意識はしていた)完全に忘れおっさん女子と化した。



美顔器「ふふ、でしょ〜肌には気をつけてるんだ〜なんでかっていうと美容系の会社で営業してるから。やっぱ営業マンが肌汚かったら説得力ないでしょ」


納得!だからこんなにトゥルットゥルなのね。美容系‥系ってなんや。


美顔器「実わさ〜ほくそちゃんから連絡来た時断ろうと思ってたんだよね」


なにこのタイミングでなにこの爆弾発言。かなり酔われてませんか。


ほくそ「え、なんで?」


美顔器「あんまし覚えてなかったからぁ〜ふふ」


ふふじゃねぇ。ふふの可愛さに騙されねえ。本人目の前にしてよく言えたな。酔ってるからって言っていいことと悪いことがあるぞ美顔器。


でもこんなことをいわれてもトゥルトゥル可愛いと思ってしまう。顔に弱いわたしの性格よ。タイプって恐ろしい。まんまと騙されてるわ。


美顔器「なんかさぁほくそさぁ色気ないよね。」

あ、呼び捨てになってる。しかもものすごくグサッとくること言われてないかい?
なんだろう、昔から気を許されるのは早いという自覚はある。そして気を許されると結構ズバズバ言われる自信はある。



お酒のせいかな。わたしだってわたしだって‥言われっぱなしで黙ってないぞ。


ほくそ「実わさ〜わたしもさ〜美顔器のことさ〜最初絶対遊び人だと思ったんだよね〜かっこいいし。だから相手にされないだろうな〜思ったけどさ話しやすくてほんとにいい人だね」


あれ、めちゃ褒めてる。褒めるとこしかないや。負けた。


美顔器「俺もさぁほくそみたいな子に出会ったことないからすごく楽しい来てよかったな」


あ、完全に負けた。



その後は美顔器の外国人の元カノの話や年上の元カノの話や年下の元カ‥結局ほぼ歴代の元カノの話で盛り上がった。


そして美顔器が奢ってくれた。わたしから誘ったしわたしも働いてるしといったけど「楽しかったから払わせて」と最後までイケメンだった。

ただ、話しやすくて面白かったけど恋人候補には到底ならないなぁと感じた。遊び人の臭いがプンプンしたから。半年前に付き合った元カノは電車待ちで音楽を聴いてる時の表情にキュンときて自分から声をかけ付き合ったらしい。ナンパじゃねえか。言い方かえてるけどいわゆるナンパじゃねえか。しかも駅で。キュンときたってどんな表情してたんだ教えてほしい←


美顔器はきっと待ち人じゃない。だっておみくじみには【経済力はないが誠実な人】って書いてあったんだもん。誠実な待ち人が引き返す前に一刻も早く捕まえなければと強く心に誓うほくそだった。